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詩誌AVENUE【アヴェニュー】~大通りを歩こう~

詩誌AVENUE【アヴェニュー】~大通りを歩こう~

オ意ロートレアモン1


ロートレアモン伯爵

Le Comte de Lautréamont




    最初の歌
     CHANT PREMIER
     


 リーダー、十階から真下の道へと飛び降りてもいいか、うと・・一瞬、激しい記憶のトリケ

ラトプス。う・・激越!・・甘いその愛撫のため、心うらぶれた頁は毒、完全な唖の沼地でふし

ぎな触手。その茫然自失の急激かつ凶暴な泥沼があるのは、神だろう。厳密な論理でドン・

ファン!少なくとも精神的緊張は!体温の高そうな読書・・・・水が砂糖と攪拌されて、本は致

命的な放射でもって読者!つまり『君』を誘う。ありもしない戯れのphantom、誰にとって、

とりとめもない空想旅行がよいかいじらしく偽りを暴露するが、『君・・』はこのレモンな、

苦味を味わう。したがって、臆病な魂は[金属・紙片・鉛筆・]という痩せたこの地に浸透

する前にあなたの踵後方ではなく、前方指示。――解決は無限延期。もし私があなたのよう

に、前方後方ではなくあなたの踵の指示代名詞的なら【時間があらわれる】定規を組み合わ

せたように・・ああ、白くくびれ、とりとめもなく過去へと向かう瞑想の視界の定規・・角度、

たとえばいろいろな踊り。何処かに消えた。不用意。私は沈黙を通して小さなドラマ、「飛

ぶ」(を、)力強く遠ざかる楽器の低空旋回とする。これがすべてだ、敬意の母の傍で八月

が熟考[radar]をオン(...Next)し――息子の眼は明後日の夕方の方、カーテンのどんな

生き物、・・地平線を見やる。遠いポイント・・・波の繁華街」で見た」見た」ピンと張った帆が

、(まだ誰も触れていない)・・ここで、突然奇妙な強い風。暴風雨前輪駆動体。つり下げら

れた人もジョーズに最古・・劇中劇に似た夢の中の前衛の形を成し、合理的な人は、誰かの図

式。首を振る。その結果、くちばしをズーム彼女は(母!)スナップ・・と私、「私・・どちら

を選べば幸せ、ああ・・昔プラキオザウルスだった麒麟は“首”を轆轤にした、羽根の裸の磁

場として嵐は成長前兆イライラ起伏の起重機の移動。移動は三つの世代から現代へと懐かし

い母国語の領域でやはり場違い・・であるからして。あるのは、冷静・慎重・経験。目に持つ

すべての両側に数回。見た」見た」その後はまたすべては空しい最初の・・それは他の起重機

より低次元の知性。尾の羽根は裸・・奇妙な洞窟にあるネオンサインの論理で、その特権は、

母、あるいは彼女!・・は、おびただしく過酷な宿命に合掌。哀愁の叫び、用心深い歩哨で、

共通の敵を撃退しなければならない幾何学的図形の柔軟な先端部、貸しボートに似たおたま

じゃくしがぱくりと蛇の赤い舌を浴びる、三角形の形成。第三の側面が表示されていないこ

の空白間は、それでなくともボートを右舷にして通路の鳥を見やる一枚の鏡の化身のように

、私、および翼で操縦。『君、・・』(は、)惨めな分身・・母、愚か、スズメのもの。進め、

別のバスに、哲学的かつ安全な(非常にありうる、)生への厭くなき執着。


     ――――――


 読者は、おそらくこの冒頭でみの虫(何故!)設定する憎しみ・・あなたは」あなたは」見

事に腹をジョーズし、病患よりも『黒・・』が似合うあなたになるよ。広く薄い昼夜をわかた

ぬ眠り・・『ああ誇りのことだ』(を、)思って嗅覚は膿み疲れた脳髄とかたくな口と遂に・・

つながっており、目覚めよう無数の喜びに包まれ――(レ)レアモンはレンタルをしない、

と誰が言ったか、そうして何故微かな円形劇場。その場合・・しっぽであってあたまでない。

ゆっくりと!堂々と!・・この肉の厚いサボテンの花[法律]・・重要はいかな意味で正当であ

るが、食欲ではない!・・赤の煙、蝶が気体で出来ている私は確実にカメレオンのように舌を
                                            フリーズ
伸ばし(gun..)蟻地獄の果てしない砂は鸚鵡的機能を持ち、怪物が凍る(帯状装飾、)すで

にタピストリイと化したあなた三千回の奇妙な手品、置時計、心臓の皺(を、)『息・・』あ

なた『君、・・』(は、)基督教的破戒僧。鞭毛虫とシロアリの関係性を呪った」呪った」彼

等は・・ヘブンの欠陥が空想化されたことを思いやる外光。救われるために、うっすらと明け

てゆけ(溶けたままの羞じらい、)「俺は厭き厭きしてる完全な幸福に・・・」そうだ、鼻の穴

、どうしてその時、君は長い年月の植民地から嬰児を授かった。香水やお香、ビフテキの剥

製になる快適な見知らぬ廃墟[chorus:なおかがやかしい裸体]・・空」いかなる林檎の袋掛

け・・『平和』そして――ひしめきあう素晴らしい・・『友人のベッドに寝ている天使』


     ――――――


 “エロイーズの家事お役立ち知識”のように彼は幸せに暮らしたとさ、・・めでたしめでた

し、とある日のつまらない初期時代的特徴の洪水。軟泥とは海底堆積物のうち・・生物の微細

な遺骸を三十パーセント以上含む(無国籍的蜃気楼、)・・良好な顕微鏡において数行で確立

され、何千回転もするバスケットボールという最終兵器。・・(の、)あと彼は、待っている

、・・悪。絶え間なく運んでくる素晴らしい運命!顔をつぶす針の山!・・でも、運命[echo]

はできうる限りすでに人間のいない死の眩しい輝きを消そうとしてきた。長年におよんで、

自然な生物のパニックたとえば十八世紀ポーランドで起きた神秘主義的ハシディズムに反対

する人のように≪口の中に他人の舌≫・・違和感(匿名が跳ね上がる!)――濃度の終わりに

、毎日うがいして血を完了させた。でも欲望は知性を崇拝する遺伝子。「蒼空のまえでの嘔

吐」はマラルメの詩。もはや頭に殺到。ランボーの足は地球を火事にさせた。・・生活は飢餓

の行列。圧迫する爛れた性 器。・・(キテいた、)ロートレアモンは停電した夜、変電所を

ダンスや音楽に変え始めた。ああわたしは『悪・・』――デリシャスな雰囲気のオアシスに断

固として身投げ、吹かれて鳴っている階段の手すり。・・ああ誰が考えている」誰が考えてい

る」・・ベイビーピンクのピグモン。キスすると、秘密の剃刀で頬を切除したい。と、正義は

、いつだってダンテの煉獄的試練の長いあの行列で「古代の焔と冰」に・・非日常に頻繁な、

細いあの路をさわやかな死火山の内部と思った。『悪・・』(谺、)は、すべてではありませ

ん!・・「ただ、円筒形でした」(ウソではありません!)――自我の果てにあたらしい眼鏡

をつけた世界にぶざまな鼻は、シジフォスの石となった。その、真実こそ告白。残酷(一時

間のうちに見た夢は、四週間分にも匹敵する)・・ああ人間よ、聞いた」聞いた」・・ブルブル

と震えて失禁寸前の霊魂の不滅です。非論理的な科学理論の実在。そしてペンはダウジング

と化し、『意志』・・サンドウィッチはかの同名の伯爵の博打狂いから。ああ、繰返す、サン

ドウィッチは私と同盟を結ぶ。それは意志、呪いよりも強い。石!・・親指がつぶされる重力

の法則!克服は無理!無理です・・もはや不可能!ノウはもう大変穏やかなうちに犯されてい

て不可能!悪に加盟!・・ああ陽気な人差し指(beer)は全然潰されていない。


     ――――――


 中指は相変わらずエンジンの音を響かせている【酒に酔う音楽】・・心は高貴な資質、いや

君の眼は間違っている。拍手を求めている人間のナルシズムという仕掛け花火に――加速す

る・・書いている」持っている」残酷な魅力。馬・・駱駝の「描画・・」(system...)想像力が珈

琲の泡の災厄(dinner)・・輪郭のない光にぶつかった結局彼――『君・・』と一緒に、煙草に

火を点けた。精霊は“アンク”生命の象徴さ――悪!・・才能が攝理なら秘密裏に指は人造人

間らしい顔をする。手 淫・・残酷な同盟なら、熟睡の仕掛けで女の尻に見えてくる・・? ま

たは、残酷さが天才、混線の仲間。(色彩についての仲間、)あなたがしてください!我々

は指を笑わせる【人面疱瘡】・・決定的な耳、口、鉄材置場あたりの名もない小さな花のよう

に、その証拠はあなた次第です。申し訳ありません、・・待ちあぐんで煙草に火をつけると、

指はこの髪を勝手に逆立てた茶色い生き物のように思えませんか。またある日、・・頭の上か

ら風景を見るクスリ指だと考えられませんか。それは手です!小指から簡単に最初の景色に戻

る鼻孔で、歌っている指自身の風景です。そのアリアよりも単純な形式の独唱は、廃れた

(とにかく、思いがけない)尾てい骨で、未知の軽薄だらけです。でもまだ呟きから飛び降

りません――英雄は傲慢だし、邪悪な思考をふとひらめく宝石のような言葉で、さながら、

植物への親愛・・「すべての人を・・」(日光が充ち溢れてくる)と言った。


     ――――――


 見えない透かし彫りのように悪戯っぽい細い肩は、一つの例外で、泣き始めた男性なしで

、耳が聞こえなくなったベートヴェンのように人生。「鍵を廻して・・」(door)――その手

段はクリーム色ならチョコレート色に栄光・・「動機」(灰皿の吸いがら)そして【alibi】と

呼びます。静寂の深さは指のShowを目覚めた紅葉のように笑いたかった。でも模倣は馬糞。

だって私はその刃渡りの長いナイフの柄を携って、(弓は何処のポイントで、)と言ってい

たからだ。肉だろう。素晴らしい気まぐれはガラパゴス諸島を分割し、進化!・・退行!を一

つの唇を窮屈にかみ合っていた。『ア・フランス・ステイト・オヴ・マインド。』と一瞬唇

にのぼった、歯Cは、私の眼Aと紫色な関係に幼い夢を見た。目標寸前、交際が“逢瀬”と

なるその目標を見誤った意志はやがて腐ったような生臭い臭いとなって都会の片隅で果てた

。うっすらと親しげな緑の髭。・・わたしは妄想に堪えられなくなり、ついに鏡の中で昆虫の

列がデルヴィーシュしていた!・・【口の中】――無関心な分厚い窓ガラス越し!ああ・・自己

嫌悪、憂鬱、怒り、罪悪感ついにそれらの内のどれかが(どれか!だ)・・おそろしいほど、

血がナマ卵のように落ちた。これが本当に『君・・』(の、)趣味――つまりわたしとあなた

とを区別する牢獄であったか、核シェルター(自動エレヴェーター)・・比較、そうだ、いく

つかの瞬間は白昼の都会の笑い。閃く、下降覚の子宮。笑った人間は、確かに音のない扉に

長い雨を降らせるように私を笑っていた。私は気味悪くて、世界が遠くおぼろかになり、そ

れはもう似ていない何度めの繰り返し『君・・』(は、)間欠泉に縄梯子をかけ、その断層と

いうイメージの琥珀に雲隠れした。その鋼、完全な剥離のけだるさに、ジョーズは残酷。ど

れもこれも青年の陥り易い、何も考える気がしない手 淫。亡命する、ピアノの響き、青年

の横柄な態度。【オン・ザ・ロック】の剛性を上回る・・暗い設定、醜い蟹、怖ろしい蛇の眼

にリードを手繰られ犬のようにわたしは見た。非常識な音楽を売る思考。偽善者の佇む平凡

な裏切り。最も欺かれている俳優。『司祭よ・・』(restaurant)およびそれらのほとんどが

隠された胃の壁の中で、急ぎ足で取引先に向かった指が執念深い怒りをもたらしていた。寒

い。・・『いや・・熱い』――疲れたモラリストが遙かなまだらな形を望まないように、わたし

はごくありふれたテーブルから地獄のいくつかに励起された(気が早いんですね!)としか

思えない驚愕を覚えた。指・・それは遠くを夢見る眼差しよりもまともなボディランゲージ。

指を真剣に・・血を滲ませるように『母よ――ひねくれた子供の上空にはもっとも強力な拳が

ある』――選ばれて、もう一本も残っていない『(手のない、)平』に、蛙が眼いっぱいに

開いた。時は一度に死なれていた。しない。(しそうだ、)そうだ、・・不正と恐怖、同情と

慈悲の神はそれらのなかに不意に芽生えた。広範かつ報われない瞑想[chorus:なおかがや

かしい裸体](が、)充ちていた石の沈黙のように憎しみはメインディッシュ!とその日す

べての幼年老年をメンマに変え、母がくれた【自分自身】(prominence)売春婦の女性や子

どもに対する呼吸するそのすべてに対して、一般的な感覚を雑草のように毟り、信じられな

いほどの破門。クレヨンなら格段に謙虚になる身体を汚す抽象画。ああ海を巻き込む夕暮れ

に遠く溶け合う一軒の家!二軒の家!――舞台(department store)の水を回収し、落書き

を、あやうい衝動のイニシアルの立て札を落とす現象を『ハウス・・』これから疫病に、さま

ざまな疾患に、祈りが家族のふくらんだ乳 房のようにビニールの浮き輪に穴をあけてミル

ク色をあふれさせる。しかし男性ああ言わずとしれた『君・・』はまだ、困難。神秘な、懐か

しさ。地球上の彼等自然の行動は夢喰いにして、恥啖い。めくるめく空白。遠ざかる無数の

日と夜をかけてわたしは肛門した。嵐、まだそのbeautifulな呼吸困難な排水溝の鼠の死骸の

姉妹。スカイブルウ――まだ玉蜀黍の粒ほどの心の水の偽善的なぜい肉の黄色。橙色。その

球形。卵よりもちぐはぐな茫然自失な沈黙。唇――地球。『私はその地球』・・全宇宙、神、

あなたが笑う、酔いどれる、嘲る、理解できない、意味のない・・【時計】(cement)は呼び

だすごとに指のモンスタアの驚きと一緒に死ぬ。ああわたしをなくした地球のわたしは特に

記載なく、透明な【あの人】(Moon)となり、膝をくっつけて死ぬ。


     ――――――


 『君・・』――彼の爪は二週間の間にどのように伸びる。触れたか触れないか・・球体、ちょ

うど自動車の窓ガラスに閉じ込められた赤ん坊の泣き声のように、寝台(嘘のうまい女優、

)は匿名の熱烈な讃美で、ああ上唇が一枚一枚めくってゆく。痛い・・痛いはずだよね、子供

を強奪するより!絶えず新しく甦ると言ったって、傷つけた時間は大学の修辞学研究者のプ

レゼンテーション。ああ!美しい髪、――丁寧に梳り、嗜好性癖までも無為の装置にして、

母は(さっきまで触れているつもりで、それは餓鬼!眼光の矢!)・・私の額を捉えて(lock

)――生涯最後の演説のつもりで移動する声!象の交尾は二十秒しか続かない!ああたとえ

彼がアリエスで、「人間は死者を埋葬する唯一の動物」と言うにしても。それ以上【ホレス

・マン「人類のために何かを勝ち取らずに死ぬことを恥と思いなさい」】・・それ以上はない

だろう、次いで、母(Memory)あなたは突然小さな庇のついた赤レンガの建物のようになっ

たのだ。少なくとも死を期待した。例えばヘシオドスの『神統記』に、嘲笑的に「死すべき

人間たち」という表現が繰り返し出てくるように、期待!・・惑星は犯罪者を生みだす。悪!

・・・彼はやわらかいその胸に灼熱の地獄より正確無比な記録として釘を打った!・・ステンレス

鋼くぎの威力は速度講座のワトソンが驚く!・・ミスリード、ミスリード――『釘の駆動/ずぶ

ずぶ』・・ああ!ああ!でも(オレンジジュース・水・ガソリン)・・血(rail)不幸の後に鎧

われた動物は傷を舐め、血を飲む、ブラム・ストーカーの『ドラキュラ』、シェリダン・レ

・ファニュの『カーミラ』・・永遠に続く子供の泣き声、母親殺し!(でも、いちいち記憶違

いを指摘するまでもありますまい)・・泣き声が赤いチェックのズボンのように思えてくる。

ドアを開けると虫に変身する、ネズミに変身する、霧に変身する!血を飲む、ああ私『君・・

』(あなた、)永遠に続く。交換劇でも、くだらない粗さがしする、鉄の味。抽出する、ま

だ熱い迸るような北極から赤道までの子午線の長さ一メートルのその一千万分の一。ああ、

ホットワイン!白痴のような台詞で「・・それは苦い塩の涙」(。ワニの頭のセベク神とハヤ

ブサの頭のハロエリス神に捧げられた、珍しい二重構造をもつコム・オンボ神殿)であった

。嘘だ!嘘だ!・・塩は海の味しかしない!でも指を切った私『君・・』(あなた、)は「血を

味わったか?」――味蕾、それは美貌で、頼もしく、澄ましている妊娠の響き。ああ、あな

たは情報の入出力の装置。あなたの退屈な反射。(生態系的資産運用法)・・でも一日も持た

ない。眼から落ちた血の涙(視覚を通して受け手の経験、)撫でる!叩く!摩る!・・ああ、

落ちた斧・・等加速度運動【蒼白い顔の下部】を掘削する。溝――に向かって必然的にむかで

になっていった男性である一方、斜めに圧迫する『君・・』(あなた)――涙に見える血は、

生徒の歯のようにカチカチと震え、このカットは、喫水のうちに、蒸気機関車のシリンダー

による駆動音に変わった。『描いた・・?』(チーズとトウモロコシをいかに似せられるか)

――彼等は酸いも甘いも嚙み分け酢になった。いや、それはしません、酢の味を生涯の邪悪

なオートバイ映画のスタントマンとなる。知らない!裏切らない・・友情・・「X、――それは

何であるかわからないけど、殆ど・・遅かれ早かれ想像とは違った、もしくは期待はずれな事

象に対し用いられる“裏切り”は――涙・・他人の不幸は蜜の味(extra)・・『類推・・』(連

想)によって推測少なくとも厭世論者――」です。受け入れられません、あなたの血と涙、

母(father)し、うんざりうんざりし、その影響で信頼は眼を剥いて鷹のように震える私の

肉を引き裂いている。その間に、優雅で単純な復讐の構成(chord)・・でもピアス、おお、ピ

アスその個性的な美しさ、若者の友情こそ涙と血に茹だっています。たとえ、宙に浮いた生

活でも、現実といくら乖離していようと、耳に通した、口に、肌に・・瀕死の咽喉部の苦悶。

その呻くように歌う叫び・・それがなければ成長しない!どよめかない!・・雪崩れ――たとえ

将来可及的速やかに却下するものであるとしても、私は隣の部屋をノックなどしない。伸び

た爪をぐちゃぐちゃにしても、血が出ても、殴り続ける。急ぐ、あなたを救助するのは私だ

から。緩んだ神経に腫れ、静脈がいくらいきり立とうと、母、そしてピアスの涙と血をいま

残飯整理(olive)として置くだけでも視力は回復する!小鳥の死骸を受け取れる・・『君・・

』(あなた、)悔い改め、神の電磁波インフォメーション!スパアク・・スパアリン!でも遅

すぎる!遅すぎた無実、匿名者の慰めが満ちているにしても心に傷がついた!・・それゆえ呼

びだす名前、電話番号、住所。残酷な苦痛のティーンエイジャー!・・不幸な」不幸な」(あ

なた、)――地下から絶叫する大地の政令。架空の名前・・あなた」あなた」(あなた、)は

、まだ人生を知らないティーンエイジャー!・・苦しんでる!傷付いてる!銃口を耳に、ああ

、口の中に。でもあなたのお母さんはあなたの毒牙(悪・・)によって死んでしまうという事

実。殺すのではなく、戯れていていたのティーンエイジャー!・・彼女の死は近い!罪悪感な

ど毛頭ない、憎悪、好奇心の事故死。いま、私『君・・』(あなた、)――今、善と悪のどち

らもが我々の憤懣やるかたない無力な抵抗を示している。無限に到達する、大理石の欠片の

ような母の手から感染経路・・沈黙の泡立ち、愚かな?愚かな――情熱。別物・別もの(YES/

no)――単語たちの間を彷徨いながら返事を縫おうとするティーンエイジャー!・・裁くべき

、ああそれとも【私を許して!】と言うべきか。あなたの骨を食べます、さまざまな部分に

ぶら下がるように肉は崩れ、ツンと立った骨の癇高い響き!・・高貴でまさに神聖な仮想人物

。それは病気の私の心の妄想だ。“ふとあてもなく出掛けたくならないかい?”――ああ、

犯罪を犯すように導く回路、無為のうららかな木漏れ日のあたたかな陽のにおい。まさしく

!・・パンドラの箱、郵便ポストにいれられた封筒の小指!・・犠牲者は秘密の本能のアクロバ

アテクな集中豪雨を浴びる。獲物を取り換えることはできない――引き裂く、犠牲者『君・・

』(あなた、)永遠に忘れ去られる地雷で吹っ飛んだ少年の脚のように!蛸足が絡み合って

いる、生活。接着剤の噂話。まともな人間のふりした罰!罪・・このように、(このように!

だ・・)引き裂かれる度に歯と爪は違う機能を持ち始める。でもそれを停止するな!・・引き裂

け、ああ私を引き裂け、そうでなければこの償いを、ホロコースト!ああ獣の丸焼きしたわ

たしの活造りできない。人肉嗜食家よ、停止するな、この肉体の薫りに花輪を飾れ。真夜中

の回遊、パイロットランプの点滅!・・そしてわたし達はすべて、嘘と真の自分に苦しむ。そ

して今度は『君・・』(あなた、)が釘をわたしに打つ番だ。私はブロンドの髪をしている。

ゼリー体は柔らかいのでヌプッという擬音が必要だ。あなたは私と同じ心理だ。共犯者だ

。お前は私を死ぬ一歩手前まで釘を突き刺す!・・あなたは私を殺りたい・・いいだろう、それ

があなたの幸せで、私の良心であり、そしてそこからまったく第三者の無関係の人の声をも

『釘』(釘づけ)にできるなら。こうしてあなたは害虫になった――同じ時間にいるだけで

、愛される人と愛されない人がいる。――神は考案した、最大の幸福とはつまりこのように

、人の悪である!と・・以降は病院で過ごす。無駄話ではなく、精神障害者が犯罪を行い、心

神喪失が誤った情報を作るように。不自由な生計を立て、万全の仮衣装にしよう!・・あなた

は滝線、そこに仮面・・あるいはあなたの顔が散らばりながら氷り、混ざり、時に死体と区別

がつかない。デスマスク――散らばってもよい」よい!」・・たとえばいま月桂樹の花輪と金

メダルによってあなたは凶暴な戦闘民族!しかしその素足に、原住民族・・古代の野性が甦る

。夢遊病者、素足を隠すことなかれ・・私『君・・』(あなた、)は犯罪の尊厳を祀る。礼拝し

てこの頁を聖地とする。もはや名など記すべきではない、・・この宇宙が計り知れない限りお

前は山へと登るべくして登る。遭難しても、・・私はまだ存在している!


     ――――――


 家族を陥れよう“ずれてしまう”と思ったことがあります。うまく育ち損なった私は売 

春の契約。私は、――不審な絶望派よろしく、月の裏側まで危険な“生命線の途切れた”

リエゾン。二つの単語が一定の音的条件の下で連続して発音される際に、その境界に第三の

音が現れる現象でいうところの一夜目・・眼を閉じて瓦礫が散るそことの極限位置関係で。私

は私の墓を見ました。『坐れましたか?』(吸われましたか?)――「私はあなたを啓発す

るのですが、・・家ほどの大きさの昆虫の幼虫・・背後に在る風景は土臭い湿った臭いなのです

が、そこに幼虫、見憶えのある部分部分――照応!溢れてくる爆発の予感で私は聞いた。見

憶えのある手や足。“看板をお読みください”・・そうだ、絵の中の幼ない私、そうだ、それ

だけで最高の順序(scenario)そのものだ。――顎が喋ると私の腕は塵埃物・・私は海底堆積

物と思っていた腕、あきらかにわたしの顔付きそのままの地平線に空気を介して毒ガスのよ

うに拡がる。不活性な――」(巨大な飛ばない群れの中、)・・大きな赤い血のように滑る、

詰まる動脈瘤の赤い光。まっさかさまに沈んで、・・少し甘い汗のにおい。樹液!」・・台無し

、ああ“台無し”(...runner)となりました。読んで下さいあの看板には“ここで力尽き

た十代のロートレアモン”がいる。産まれた時から窪んでいた、原生に融合する、気温の低

い、――ああおそらく!血の気の引いた私ゆえに葉脈となった私が・・「祈るな!祈ってはい

けない」(あなたは、何故知っている!)――多くの男性は勇敢な活字の勲章とばかりふた

たび一個のあなたへと導かれるだろう。その通り!一方で一糸まとわぬ一個の女(X染色体

を二個有する女性)はあの虫野郎・・ゆっくりと巻き戻される、陽の溜まるここに産み落とさ

れた。おお!・・ずり堕ちた種子よ、あなたは成就した。そして足下に横たわっている。しか

しもちろん、あなたの肉体の中には様々なバグが報告されており(原題の利器が、科学の進

歩が可能にした!――化け物の暗渠)・・しかし、わたしはむしろただ悲しかった」悲しかっ

た」・・悲しい顔で彼女に言った。あなたと会うことが出来る、土埃の色づいた一瞬の蛍、根

の液よ。ガラスの歯よ。ダイヤの心臓よ――「私はあなたのように言う人を殺した!兄だ、

兄弟殺し・・そしてあなたの妹を殺した!」・・石を取り、あなたを殺す。(殺す、という歪め

られたダイヤル盤のシュールな光景は消化不良を起こした)――何故ですか、と私の中のさ

らに私の中の(私の中の)「私の中の」私の中が囁いた。かつて確かに伸び続けた、爪のよ

うに“何故ですか?”と私は連鎖の波を鎮めながら、脆い、無残な911を聞いた。「あな

たは世界でもっと強いと思っていた、」(二番目の人格、)生きるということの食い違い。

それがあなたに売春を強要させた。ああ!・・抽斗をあけると、炎の蝮と化した血の流れが黒

く濁る私がいた」いた!」・・身を売ることが関わり合いだと思え、それは金のない女の生き

るということだ、と私は目に涙を浮かべ、・・第四の人格は自然と激昂し、私自身の内にひそ

む五大元素の十二星座の海を渡っていた。未知の力がそこまでゆくと、・・ああここまでくる

と、感じた一枚の鱗のように、大きな石を手に取り――ひとり、隔たりながら多くの努力を

積み重ねてきた私はその宇宙の熟れである部分を腕と肩の上に置いた。ずぶ濡れ(building

)――嘘!嘘!気がつくと想起した、その胸の高さの難しさは頂上の山に耐えきれない時間

を潰させた。さようならツチボタル(と、ふっと名前を思い出したのだ)――やがて私は六

つの教会の高さに等しく人間の偉大な微笑や挨拶が地盤沈下したことを知った。沈んだ・・彼

女はその海域を擾した罪に問われたジョオズ・・巨大な逆円錐が必然的に襲うバトントワリン

グ!それが天使に思えるほどに一瞬あの低血圧のシャボン玉が次々に割れた。・・レベルダウ

ンした。そして湖に戻った。光の表面に油膜が本当にうっすらと受話器を置くように、その

穏やかな隙間は借用書や公式文書のようにより多くの血液として照らした。「ああ!ああ!

」――美しい一糸まとわぬ女性の喘ぎ声。私は嘘のつじつまを合わせるために第三の人格と

なり、ポルノ色もたなごころのわだかまりのように!・・美しい、あなたを犯してやりました

か?・・私は死 姦。彼女は低い湿った情欲に投げ落とされた気の毒なコンドームだ。ひとつ

の楔。あるいは本当に臭い饒舌の擬態。でも私は彼も犯してやりました!あなたの妹も!・・

死姦、たえず眼を背けた無の充足が“法治国家を消滅させようとしている”――めまぐるし

く私の人格は交替した。振り向くと道化師。・・騎士!――「でもダーリン(Strawberry)よ

く言うように、永遠の正義とは溜息、お喋り、笑い、です。・・」――お門違いな咎め、駄目

で無駄な嘘の辻褄パズル、執念の屈折!・・「そうだよダーリン、アンタの顔がわからないま

で殴って変形させてしまうのは私は偉人の硬貨そのものだからだよ」・・侮蔑に充ちた私の人

生は、男色に走ることもできず、・・これ以上言えないか」まだ言えないか!」――動物や、

車とのフ ァックも出来ず、エゴの経典も作れず、膿・・海このぶつかりながらはぐれた、女

というものの無限の悲しみの深さにわたしは匿れよう。人は私のことを異常者と呼ぶ。病気

と呼ぶ。狂った林檎を求めるアダムと言う――魔物よ、私を軽蔑しない、この選ばれた場所

である精神の深淵にあらわれるshadowよ、私は行こう。・・そのロールシャッハが見せるジョ

ーズの群れにだけ、ああ指が錆びる妄想も含めて私は彼女にそれ以上の絞殺手段を授けよう

。排泄物まみれの、安らかな『豚』(虫けら、)を与えよう。――そんなあなたが殺すほど

、キチガイでした!・・でもあなたがいいです、あなたでなければ、人格の事故死を認められ

ない。私など何処にもいなかった!・・「さようなら、私を愛してくれたあなた――」と私は

その都会的な感傷を纏った虫の死体を見た。さらば!・・また会おう!――お別れだ、お別れ

だ!・・私はいつも残骸のあなたを愛します、ああ永遠に!・・今日から私は徳をあきらめる。

したがって、零・・『私』(あなた)はもう何処にもいない。もう、【考える人】はいない。

そしてそういう無神経な無人の列車の中で、海の上を渡る冬の風の呻き声をエッジ多角形・

多面体の一次元要素や、グラフの頂点間を結ぶ経路の死。ああ四とは・・詩とは――長い間の

私の人格的不在の電気が消えている座席のように朽ちていた。大都市は・・もはや遠い悲しみ

である以上私が生きるための糧はない。通貨。通過する――どよめきが言う、何処までいっ

てもあなたの闇ばかりの恣意では唯一無二の神霊に辿りつくことはない。・・“深刻な社会規

範のない実在しない・・引き返すことのない理想を夢見させた”はずだ――どよめきは米国を

急性売春のため息。代謝のない欲望の記憶。そして『君・・』(story)はこの煩悩の残照螺旋

の射しこむ海に浮かびあがった無数の私の浮標(子供たち、)によって、語られている。そ

して、語り尽くされるまで慈悲は完全に跪く。この殺人鬼はどういう連結をして、確実に理

性をこぼしていったか!と・・虱やダニの多くの浮き上がらない身体をもった――ゴミ以上で

も以下でもないわたしを殺戮へと駆り立てた!・・彼等一斉に“長い祈りのポーズ”


     ――――――


 月明かりの下で、田舎の僻地で・・見て!『君・・』――ただそのことだけを今更ながらに冒

したい。海の近くクリントン流の言い訳で飛び魚になった。シルエットの彩りも綾なら、全

裸の全裸でビルの凹みを「淋しい――」と訳すのも。でも苦い(深い噴火口の底にひらめく

硫火の舌のように、)ゆ、ゆ、ゆ・・震える歯車の反射は失われ、「指」という単語は抹消さ

れ、すべてのものに黄色があんまりにも溢れていた、優柔不断な、幻想的形態。木陰の時は

速く、対局者の心理は案外共通して、時には――ゆっくり・・短く、地球に付着することによ

り平坦化する。その不思議な心の誘惑は、たとえば何もない空虚の闇の中に、『来る・・(様

々なプロフィールを通じて、)・・来る――時間内に。私が青年の翼という一方通行のゲーム

を続けていた時、『離れた・・』(何処にもいない、)夢が中世ヨーロッパの、入港した船が

三十日間で、その期間がのちにキリストが荒野にいた日数に合わせて四十日としたように、

・・いま、ほどけていく素肌の痛さで・・私が使用している、奇妙な夢の光景。“印象派”を嘲

るつもりはないが、いま、風がだるい。葉、「下しか見ることができない」(note)の呻

き。フクロウはそれを聞く人びとの毛が悔恨や怨念のじゆくじゆくしたもののように立つ、

真剣に、彼の嘆きを歌う。犬は激怒していた!・・ちょうど肥やしを熊手で掻きまわすように

遠くの農場から脱出してきた犬は、チェーンを壊し、・・ああそしてわたし達は実行してきた

・・彼女のようにバグを、そう、あちこちの田舎で!狂気の餌食――突然瞬きを繰り返しなが

ら、四方八方から線路が寄り集まり、縦横に入り乱れ、そしてまた四方八方に分散している

ような不安! 糸をこんぐらがっているのに、まだ!『君・・』(あなた、)という糸を切る

ことを思いつけない。露骨で無害な好奇心がズボンをおろしたり、ガラス棚の陳列ケースに

する。すると、世界は停止する・・あちこちに蟻のグルウプを作っているA、世間話をした

り、ささやき合ったりしているAは植民地時代の実業家だ。でも、考古学に興味がある。A

はゾウと一緒に砂漠で死ぬ運命だった・・でも死ぬ前に、ズボンを下ろしてみたい――ファッ

ク、ゾウを犯したい!『おい、そこでくすくす笑っているのは誰だ』・・空で最後の視線を向

ける?・・それとも人生最後の詠嘆の句?――いやいや空は間違ってる、君の耳も不活性で、

独立を鞏固ならしむるという御趣旨。頭、首・・人々の信頼を獲得してきたマスクや、銅像は

、ひどいうなり声をあげながら、ゾウに賛同を求めた。樹皮を剥ぐように、ゾウの尻にさわ

りさわり、ゾウである自分を『おさわり・・』(計算ミス)を獲得しようとしていた。――そ
       コンゲンス・ニュウトルフ
してまた、「王の新市場」・・犬の耳が伏せ、ネコの負傷、やがて空腹で泣く子供のようなB

。あれAは何処へ行った――Aは証券取引所へ行った。【これは彼の補強妄想です】・・ブラ

ジャーやパンティーを男性用下着として屈折的勝利感を必要とするように、身体がはいるく

らいの露路へ夢のようにぼやけてゆく。“関連事項です”・・女性の胃があらわれる。それは

Aが私生児であることに端を発します。咽喉が乾いて焼けつきそうなんだ!・・たとえば、北

極星のもっともお誂え向きな崇高なシャーマンの棲む空気。空気を歌う、若い女の子C。彼

女は・・国家的思想を鼓吹する都会から、濡れた洗濯ものを持って逃げた女。病院に到達すれ

ば、喘息だ!乱視だ!・・まぎれもなく疫病で死ぬ運命。でも彼女には出産を誓った運命の男

がいる。彼等は途端【あなたの×】・・肺が吸う冷たい空気の暗闇の中で前立腺・・まこと巨大

な岩男。ああ、山脈というペニ ススに好かれたいと願ったA!・・違う、Cだろ。だからA

なんです、彼は反対側に浮かんだ月を小舟にする西の星で、ゾウを犯す二番目の人生を、南

で彼等の鼻の内側に入る三番目の人生を。赤というけがれのない、純真さ、無垢さ、ああま

るでラットまたはそのくちばしにカエルを載せる、フクロウがいる夜の静寂の燃焼。そして

彼はフクロウのように寝ボケていた。作業デスクにハッシシを忍ばせていた。兎がいる、ぴ

ょんとジャンプすると鹿になる、二歩ゆけばロバ。ああ、小さなもののためのソフトクリー

ムだ!蝋燭だ!・・瞬く間に消えている。その市政、その博物館、その教育機関と社会的施設

。ぺこぺこおじぎしている、ヒース・・Dになり損ねた泡。鼻つまみ野郎D。攪拌すれば、E

になる。蛇に罪を犯した自転車の前輪から、ギャロップ!ギャロップ!・・逃げた泥棒。サザ

エさんつかまえてくれ、皮膚を振るセントバーナードの顎のように、お神輿を上げよう女!

・・歯だ、いまフクロウが鳴くと犬が吠えるのを止める。何故だ!・・ああ何故か?[ヒキガエ

ルよ!]・・君の恐怖は葉だ。敵だ。穏やかに揺れても、お前は樹に対するたび一向に気が休

まらない。大海を知らないからだ!・・各国文明の長所。煤煙と塵埃。めくれる新聞「大恐慌

社」・・(何故沼から離れて暮らしているの?)とヒキガエルはたずねた。素朴な疑問だ。た

だ、合理的じゃないとA!・・ヒキガエルよ、君は混ぜられる蓬餅のように。でなければ潰さ

れる緑色のスタンプのように。そうだ、まだ見つかっていないヒキガエル、・・文明が理解し

ていない原風景の謎。深層心理。集団無意識。「奥の細道」における白河の関。たとえばA

ことレイブンズ・・君は自分自身を本当の所どれだけの日数をかけて無駄にできるか、と考え

続けていた。自分自身を保存するためにDNA、でも、紫外線や化学物質によってDNAが

損傷すると、突然変異が生じる。彼等の眼、天国を見上げる人びとの眼を逆手にとって、ひ

び割れた皮膚の裂け目に新しい自分の顔を想像する。鏡は割れた、でも、鏡は断片という機

能を認めてやはり新しい鏡となったのではないか――製品ではない、つまり商品ではない。

出荷はできない。『壊れた・・』(あなた、)けれど、その一つ一つが蒼然たる古色味の空気

。Aはとうとう幻のZとなり、枝にぶら下がりぶら下がりナマケモノとなり、蜘蛛がインテ

リのように、一つの巣を眼鏡に変えた。そうだ、見てみたい、何日かけて彼は合理的に食欲

を満たすのだろう。海岸の岩とて同じことだ、小舟を叩きつけ、人の足の裏に傷をつける。

そして彼等が疲れてコテージ棟に戻っても、大きな魚や、イルカやクジラを打ち上げる。バ

グ・・「その通りです」(大変よくできました)・・波のドスンドスンという響きはサンドバッ

グ、ヘビー級チャンピオンを輩出している。そうだ、やがて眼に見えない船がやさしく、・・

くらい広さであなたの体温を奪っていく。マストの上に雷が表示され・・火災。船から蟻が出

てくる。雨脚が小さな波紋をひろげ、――急傾斜の階段の上り口さながら、釘の頭、あるい

は釘自体の錆びとなって赤くなり、歪んだ屋根裏の景色にする。水泳・・ここで再び“犬掻き

”をするZ。照準の合わせ方。撃ち方・・視線は暗澹たる海の地獄絵図を移した。船が奈落の

底へ沈む。海の奴隷だ。正義の規範とは言い難いが、所詮聡明な文明が澄まし顔できる範囲

は限られている。『君・・』(あなた、)まるでその人生最後のような光景を近処の子供たち

や遊覧客がかこんで見物していた。水路はその時、断たれた。そしてそれは無理解な設計者

たちの道路そのもののように、いびつなフィールドという結論をまとめた。彼等は滅んだ。

そして石油の古罐を火へと投げ入れるように、我々は呪いを掛けられた。ちょうど、草のな

い砂漠が生まれたのは、その為だ。たとえば『君・・』(断崖絶壁の細い道、)が生まれ、そ

こを血まみれになりながら、腰を曲げながら歩くのはその為だ。それが嫌だというなら、主

張を苦もなく粉砕したのち、清水の舞台から飛び降りればいい!跳躍・・ああ国はその瞬間に

再起動を始める。銅板がすっかり緑に変色しているが、苔むした、その下には根が張った。

呪いが国を作った!――どうして子孫たちが繁栄を拒み、いつも咽喉が渇いているかですっ

て!とんだお笑いだ、水がコンクリートジャングルにはないからですよ。それでお互いの血

からエイズして!立派な狂犬病ですやい・・ああ悲鳴、素晴らしい香辛料。その悲鳴が。長引

くたびに、理想国家を求める嘘の演説が必要になる・・!印刷機を掃除しながら、鼻のそばか

すみたいなパニック文書!遅ればせながら旅行者よ、飛行機は堕ちるでしょう。【言霊思想

】・・くっくっ、禍いが常にあなたにあらんことを!――あなたが墓地の友人のように、常に

、毒蛇がうようよいる地底へと閉じ込められますように!あなたの涙、血、皮膚をも腐り、

それでも雪道のようにはるかに光っている蛇の眼。ささやき合い、忍び笑いする蛇たちがあ

なたを食べてゆく瞬間!――物質文明の上にあぐらを掻いたA、君は何処へゆくのだ。まだ

勲章を手に取り、野生の動物と対峙できるのか。君に必要なのは棍棒だ・・さもなければ拳銃

だ。君はいま顫えて、その相対する敵の視界の外に逃げ出そうともくろんでいるが、それは

無駄足、無駄な考えとなるだろう。君はミサをどう心得ているのか!悪魔の教えは偉大であ

る。・・肉の食事!――さてしも犬はあちこち喰われ、齧られ、口の外にあったはずのすべて

『在った・・』(chocolate)は殆ど死んだ。舌はいらない。尻っ尾も。彼等が何をなすべきか

に情報があったがそれも不必要だ。マスコミが殺到する新しいニュースも・・千のナイフでず

たずたに引き裂かれた後では、何ら僥倖になることはあるまい。一匹の鰯より、ああカカオ

豆より更に悲惨なAを知るZ。信じられない速さで・・翼はやはり翼なのだと理解し、いま生

気のない目で母に聞くロートレアモン。・・でも彼ですら、残酷でこれを取り行えない。「あ

なたはベッドに来る時、田舎で吠える犬の声をあなたの人生に隠れているというのね。・・そ

して犬が何をしようと、尻っ尾ほどの意味に過ぎず、嘲笑だと言うのね」・・母よ、彼等の顔

はあまりにも蒼白すぎるのです。麻薬取引よりさらに黒いのに、白い粉をさばいているので

す。人生は長い、しかし人類の歴史が長いということは信頼するにあたらない。残りの部分

が同じと仮定するには『君・・』(あなた、)の心がありがたくいただけるものでなくてはな

らない。――そして知ってしまった、あなたの心は無限大の飽くことのない渇きを抱えてい

る!ということに。同様に、私はAを古典的な雑学知識のように思った。だからこそ・・この

気宇壮大で天衣無縫なショーは、《見るため》・・見る」見る!」と念じれば――夜の窓の中

に住まわせることが出来る。映写幕とすることができる・・不器用な手つきで一切れのトマト

を手に取り『スイカか・・』と言う勇気さえあれば。ああその時・・私は死者の願いが後百年以

上も物質による文明が進むだろうことを予測した。犬は!人間になった・・果物になった。建

物になった――「私は犬が好きだったから!」・・空飛ぶ犬、巨大な犬――アクロバティック

なその必要性は集合体的な犬だろう。世界のあらゆる隠れた隅々の物語に、星がまたたく。

ジョーズ・・私はこのニーズを満たすことはできない。だって私は聞いた『君・・』(あなた、

)は所詮女の息子や娘でしかないから。私はもちろんそんな自分にとても驚いている。私は

もっと考えようとした。・・“初歩の初歩”どうした――我々は何処から来たのだ以外にも興

味のある事柄はあった。意志の依存。情念への執着。・・ああ、生への厭くなき執着。でもい

ま私は何も気にしない『海胆』だ。・・この飢餓の嵐は冬のはじめのひやりとする気候だ。そ

して私はジョーズであり、・・虎になりたかった。tiger(は、)あるいはtigerにとって、そ

れほど残酷であることの認識は重要じゃない。むしろ、悪くないんじゃないかな、と私は思

った。でも!『君・・』(あなた、)は私の息が毒をこめて吐き出すたびに、遠ざかってまで

、私を見ないで下さい!見るな・・誰もまだ海岸。ああふつうの植物は塩分に弱いので海岸か

ら距離を置くが、もりもりサラダのように地球という器を満たす日!・・私の人間の薄い顔が

、尖んがって突き出た骨ごといくつかの素晴らしい熱帯魚の模様を浮かべる。ああ、岩は、

そこでは見たことがない!・・別の色、別の波。たとえばニュートンの運動方程式 F = km a

(力 F, 質量 m, 加速度 a, また k は無次元量)【私の髪はゴッソリと抜け、】(顔まで剥

げたようだ、)・・シュールレアリスト的霊感。それは人跡未踏の高山に、頻繁に旅するよう

に、「ふはは、俺の街だ!・・俺の町!」――髪が落ちると、そこにジグザグの小半島が無数

に突出した。隆起ではなく、突出!・・古風な馬車を駆れば尾を垂れて小路へ消える犬、ああ

、雨が私の住んでいる家の周りを太平洋の島の音楽にした。燃えるような瞳はバリ!道路の

石はモツアイするほどに、暴風的徘徊・・わ・わ・わ・わ・わあっ!・・ホイップする髪、クリ

イムする気象情報。顔を覆うベルベッドな部分とまたへんに優しくて悲しい瞳のくちびるな

部分。帰ったらいいんだろう。帰るよ。コロニイハウス。くろい煙突の尻尾から兎の糞を煤

として・・逮捕。いきなり最高裁!・・「君の顔は醜い!なんていうド変態だ!」――目の当た

りにする偏見!差別!・・これ以上テンパーにはなれない!これ以上強力な憎しみで墨汁でき

ないのに・・あなた様は『君・・』(あなた、)スペシャルスマイルを浮かべて、私を電気椅子

に送る。ああ、社会施設が完備して発達している海賊船さながらの法律。暗闇のフルスペッ

ク!太陽は私の顔を移動しない・・蔦におおわれている喪服の女が樹を揺さぶって落ち葉を落

とすほどに、母!・・自然を通してしゃがめば、喜びと暖かさでわたしは水溜まりになる。目

つきまでそらぞらしくなる。既に何の執念もなく屈折もなくなる。ダルメシアン犬と人間の

尿は不思議なほど似ている!・・最愛の洞窟でワインをくゆらせて興奮した!夢中になった!

ああとってもとってもうきうきした・・苦しんでいるわけじゃないから胸にナイフだって刺せ

る。グサグサ刺せる。身だって切り刻める。シュレッダーできる!打撲して熱狂的になって

しまうサッカーファンの感じ!・・苦しんでいるだけじゃない感じ!――ああ息(を、)・・藁

のベッドの上にいる。その上で足場をつくってコンピュータに接続した周辺機器や外部記憶

装置。筋肉はすぐに運命を反映してラジオのジャズ!帆柱の交錯・・受刑者よ!ロートレアモ

ンではないAあるいはZまで続く無数のダメ人間たちよ、眼を閉じてゆっくり・・ゆ・・ゆっく

り――右から左へ首を回そう時間。時間、逆再生する『キュルル・・』(ブウウ)する死んで

倒れていない私のワイヤーアクション。回転する柩。情念駆動機械の隙間。省略出来ないス

カンク。でも出来ません・・出来ないはずですよ、時は同じ方向で、心の中のリズムで停止

し、逆方向を取得するまで続く壮麗な拝殿の内部。いま、私は胃の中から食べ物を戻してゆ

くところ。地平線が突然なくなり、入口がまた黒くて厚いブラシに覆われ人が無理矢理眠り

に就いた頃、幾つかのギャップで皆、死を理解した。――何も見えない!何・・彼はどことな

く明るい感じのする翻った常識に木と雲のある田舎で風のように踊っている――死臭防止剤

。トラブル・・血液と脳が、ある電気の異常を生みだし情報を消化しきれぬ内に、頭の上の雨

がhammerとなる、ああ山となるジャーナリストの発想で鉄の兜を用意できる?


     ――――――

 


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